甘味の宴

深淵教典

夏の終焉とともに幕を開けた狂騒の日々。
文化祭、体育祭、そして中間考査――
次々と押し寄せる波に飲まれ、気づけば時間は刹那の如く過ぎ去っていた。
そんな慌ただしさもひと段落し、久方ぶりに異端の六芒星たちと集うこととなった。

目的地は甘味の宴。

「ケーキ・バイキング」

最初の数個は至高の悦楽。しかし、飽和点を越えた瞬間、それは苦行と化す。
己の限界を見誤れば、宴は地獄へと変貌するだろう。

元を取るなどという概念は、早めに捨てるべきだ。

立ち回りを考えておかないとな。

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