クリスマスプレゼント。
定められた予算は二千円。
この枠の中で何を選ぶべきか。
クリスマスにちなんだ贈り物か、日常に馴染む実用品か。刹那の悦楽をもたらす菓子するか。
答えは見えない。
俺は“電脳海(インターネット)”へと潜った。
だが、この海は俺の肌に合わないと思っていた。
答えを得ることは容易いが、その答えが自ら考えたものと言えるのか?
一つの情報を別の情報と照合し、最も多く支持されたものを「正解」だと錯覚する。
その繰り返しは、自らの思考を蝕むだろう。
いつか俺も、自らの意志を持たぬ傀儡となるのではないか。
それが、何よりも恐ろしかった。
今はまだ、自分を保てている。
しかし、境界は脆く、崩れるのは一瞬だ。
思考こそが、人が人たらしめるのかもしれない。
俺は考え続けることを諦めない。
