過去の手記　魔術大全　水の召喚魔術

蛙渦召あかしょう

「泥どろに沈しずむ瞼まぶたが開ひらき、清水せいすいは濁にごりゆく。
　彼かの者ものの舞まいは渦うずを呼よび、禍わざわいとならん。
　濘ぬかるみより這はい出で、濁世じょくせを泳およげ、『蛙渦召あかしょう』

効果：渦潮を発生させる蛙を召喚する。蛙は跳躍するごとに新たな渦潮を生みむ。周囲の水場を不安定にすることで、敵の移動や術式を妨害しつつ戦場を混乱に包む。

牢球封尾ろうきゅうふうび

「冥くらき水鏡すいきょうに影かげを曳ひくは、白銀はくぎんの長胴ちょうどう
　蒼あおき水球すいきゅうは音おとを封ふうじ、力ちからを沈しずめ、自由じゆうを阻はばむ
　六渦ろっかは巡めぐりて球きゅうを閉とじ、牢ろうとならん。
　幽かそけきき尾おを携たずさえし海底かいていの徒と、万象ばんしょうに逆さからい現界げんかいせよ、牢球封尾ろうきゅうふうび」

効果：巨大な水球が標的を包み込み、対象を水中に封じ続ける。リュウグウノツカイが内部を旋回して逃亡・攻撃を阻み、対象を水球に封じ続ける。